広島市西区楠木町に2022年6月11日にオープンした「昭和のおもちゃミュージアム」へ、早速ですがオープン初日にお邪魔しました。
大正時代以降に製作されたブリキのおもちゃや、歴代のグリコのおまけ、F1カーを中心としたミニカー等、約3700点が並ぶミュージアムです。
今年3月までは広島県北部の三次市で運営されていました。
入館すると、さっそく大きな鉄人28号がお出迎え。

ヴィンテージトイやアンティークコレクションのショップや博物館といえば、なんとなく狭いスペースに所狭しと並ぶコレクションを想像していたのですが、このミュージアムはとっても広い館内にコレクションの1つ1つをいろんな角度で見れるよう丁寧に展示されています。
まず最初に案内していただいたのはコレクションの中でも最も古い大正時代のおもちゃたち。

右上のピアノのおもちゃは贈答品だったようで、底に送り主の名前などが筆で書かれていました。
棚段がガラスなので、底部分もショーケースに展示されたままの状態で観覧できます。
そして右側に目を移すと、ギミックトイを中心にブリキのおもちゃがズラーっと並んでいます。

このショーケースも後ろに回って色んな角度からおもちゃを見る事ができます。
そしてこのショーケースの後ろ、向かい側には1950年代から1960年代に製造販売されていたロボットたちがズラリ。

鉄腕アトムや鉄人28号、スターウォーズのR2-D2やC-3POもいますね。
コレクションのほとんどは日本製が中心です。
館内をさらに奥に進むと、本川を一望できるテーブル席があり、壁際にはヴィンテージの飾り棚が設置され、中にはアメリカ・ドイツなど海外のヴィンテージトイコレクションも飾られています。

このショーケースの中でも一番の目玉は1950年代に生産されていたマルサンのキャデラック。

しかも真っ赤なキャデラックです。
当時は塗料に鉛が使われていたこともあり、色落ちせず綺麗なカラーのまま残っている事が多いそうです。
そうはいっても、このミュージアムにあるおもちゃたちは新品のようにピカピカでとっても綺麗!
オーナーさんの手入れの丁寧さが伺えます。
ヴィンテージ棚を見進めていくと、館長のリリパット氏がご挨拶。

しかも、お二人いらっしゃいました!
リリパットは1935年に世界で初めて製造されたブリキロボットです。
デザインは先ほど紹介したマルサン社キャデラックと同じ、おもちゃ製造家の小菅松蔵氏。
世界で30体しか現存しないともいわれるレアなブリキロボットがこちらに2体も!
そしてこの棚には、ヨネザワ、マスダヤ、バンダイなどのブリキロボットたちと、スケーターシリーズなど1950年代の日本を代表する傑作おもちゃたちが並んでいます。

ここまで、1950年代から1960年代のブリキ製おもちゃを紹介しましたが、ミュージアムのコレクションはまだまだあります。
ここまでで3分の1といったところでしょうか。
このヴィンテージ棚の続きには、グリコのおまけコレクションが戦前の物から約2,500点ほど展示されているのですが、また次回の記事で紹介したいと思います。
昭和のおもちゃミュージアムの場所や営業日
昭和のおもちゃミュージアムは本川沿いの楠木マンション2階で運営されています。
横川町と白島町の中間辺りの場所です。
- 所在地 : 広島県広島市西区楠木町1丁目14-10-202
- 開館日時 : 土曜・日曜 11:00 - 16:00
- 入館料 : 大人400円 中高生200円 小学生以下無料(保護者同伴)
看板犬の太郎ちゃんがお出迎えしてくれます。

現在はオーナーのおもちゃコレクションを中心に展示されていますが、今後は館の一部を広島県内で活躍する作家さんの芸術活動をサポートするレンタルギャラリー「ギャラリー凪」として運営される予定との事です。
昭和のおもちゃミュージアムの情報はインスタグラムで更新されています。
昭和のおもちゃミュージアム • Instagram
buriki_omochakan
大正時代以降に製作されたロボット・バイク・車やキャラクター物等のブリキのおもちゃ、古いグリコのおまけの傑作、F1カーを中心とするミニカー等、約3700点を展示しています。
以前にアメリカのトイブランドGUND(ガンド)100年の歴史についても紹介しています。
GUND社はぬいぐるみ中心ですが、ご興味あればぜひ合わせてご覧ください。
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