イラストレーター・フォトグラファーの販売促進

イラストや写真だけでも商品展開が可能!イラストレーター・フォトグラファーの販売促進

前回の記事で、ハンドメイド作家さん向けの販路拡大について雑貨屋ペピーズがこれまでに使ってみたサイトをご紹介しました。

同じ作家さんでも、物品の制作は自分では出来ないけど、イラストや写真やグラフィックを得意とする作家さんもいらっしゃいます。
今回はイラストレーターさんやフォトグラファーさん向けのマーケットなどをご紹介します。

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SUZURI (スズリ)

前回の記事トップでご紹介したminne同様、GMOペパボ株式会社が運営するオリジナルアイテム作成・販売できるサイト、SUZURI (スズリ)。

こちらもminneスタートから2年後の2014年にサービスを開始され、今では作成できるアイテム数も増え、とくにTシャツなどのウェアは種類やカラーが豊富です。
雑貨屋ペピーズではカラーミーショップを利用していたのでスズリも初期からお世話になりました。

SUZURIの使い方

イラストや写真などの画像をアップロードし、作成したいアイテムを選び、価格を設定します。

たったこれだけの作業でオリジナルグッズの販売がスタートします。
1枚の画像で、Tシャツやバッグ、マグカップやステッカーなど、様々なアイテムを一気に作成・販売開始する事ができます。

作成した商品に注文が入ると、スズリがアイテムを制作し発送まで行ってくれます。
忙しいクリエイターさんにはもってこいの販売方法です。

サイトで作成さたアイテムは在庫を持つ必要はなく、受注生産によって制作されます。
もしも自分の作品を手元におきたい場合は、自分でサイトから購入手続きを行って商品が届くのを待ちます。

本名や住所の公開はなし。発送はSUZURIが行います。

ミンネ同様、本名、住所、電話番号などの個人情報をインターネット上に公開せずに作品を販売できます。

その上、スズリの場合は受注管理も発送手配もスズリが行うので、出品者・購入者ともに相手に個人情報を開示する事なく、販売や購入が出来ます。

SUZURIの出店費用・販売手数料

スズリは会員登録・作品登録は無料です。
月額使用料などもありません。

通常のマーケットであれば、商品の販売額から販売手数料を引かれる仕組みですが、スズリの場合は価格設定の際に、「トリブン」という自分の取り分になる金額を上乗せする形です。

それぞれのアイテムにスズリの販売価格が設定されています。
スズリ販売価格+トリブン=商品販売金額となります。
このトリブンはアイテム毎に設定可能です。

SUZURIの売りにくい点

上記のトリブン設定について感の良い方ならお気づきかもしれませんが、スズリで購入したい人も販売したい人も同じ会員登録を行うので、購入者ももれなく商品の元手というのがわかります。

さらに、スズリで販売しているアイテムはクリエイターが違えど同じアイテムなので、あまりにも低単価に設定されている販売者がいると、それに伴って平均の価格が下がってしまうので、これもなかなかに売りにくくなります。

では作品登録して自分で購入し、自分で手売りしようとする場合、スズリのアイテム販売価格は正直コスト高です。
これは受注から制作に発送さらには顧客対応の費用まで、全ての料金が加算されているためです。
スズリのアイテムを手売りしたい方には次の項目でご紹介するオリジナルプリント.jpでの制作がおすすめです。

スズリでしっかり利益が出るほど販売するには、他のクリエイターにはない突出したオリジナリティが必要です。

オリジナルプリント.jp×BASE (ベイス)

上記でご紹介したSUZURIのアイテムは、大半がオリジナルプリント.jpで制作が可能です。

アイテムを自身で手売りを予定されている場合は、スズリよりもオリジナルプリント.jpで発注した方が安く制作できます。

オンデマンド出品連携サービスでSUZURIのような販売展開

オリジナルプリント.jpは名前の通り印刷サービスの提供をされているので、商品の販売展開については行っていませんが、ネットショップBASEとのオンデマンド出品連携サービスを展開されています。

無料ネットショップ開業【BASE】

オリジナルプリント.jpの会員で、かつ無料でネットショップが開設できる「BASE」に登録されていればアカウント連携することで、オリジナルプリント.jpで入稿・登録したアイテムを簡単にBASEのネットショップで販売することができます。

また、オリジナルプリント.jp経由で出品したアイテムがBASEのネットショップで売れた場合も、そのアイテムの手配や送付が簡単に行なえるので、大変便利です。

双方に登録しておけば、ネット販売はオンデマンド出品連携サービスで、手売りの場合はオリジナルプリント.jpに発注、使い分けすることでコストを下げて販売する事ができます。

また、オリジナルプリント.jpのアイテム以外の作品を販売展開する際にも便利です。
例えば原画の販売など、自身で作成されたアイテムをBASEで出品する事も可能なので、手軽に初めて本格的な運用に切り替える事もできます。

BASEの出店費用・販売手数料

ME-Q(メーク)×BASE (ベイス)

スマホケースの作成に強いME-Q(メーク)もBASE連携で販売が可能です。

ME-Qはとにかくスマートフォンケースやカバーの種類が多く、対応機種の多さはもちろん、通常のハードケースもあれば手帳型タイプや、グリッターやスパンコール、ウッド素材やレジンDECOタイプなど、様々な種類のスマホケースが作成可能です。

スマホケース以外にもiPadやNintendo Switch・ニンテンドーDSのケース、モバイルバッテリーなどのアイテムも豊富です。

ME-Q(メーク)

BASEの出店費用・販売手数料

BASEでのショップ開設に、月額費用・初期費用はかかりません。

販売手数料は1回のご注文の総合計(送料含む)に対し、3%がサービス利用料としてかかります。
それと、BASEが提供する「BASEかんたん決済」の手数料が1回のご注文の総合計(送料含む)に対し、3.6%+40円としてかかります。

ネットショップBASE

BASEでの決済は「BASEかんたん決済」しか利用できません。
本人の銀行口座への振り込みや代引きなどはご利用いただけませんので、必ず上記の販売手数料と決済手数料がセットでかかります。
決済が自由に選べないのは難点でもありますが、金銭のやり取りをBASEが一括して行ってくれるので購入者とのトラブルが起きにくい点はメリットでもあります。

特定商取引法に基づく表記に事業者情報全て表記

BASE出店では、ショップ運営に関するガイドラインとして「特定商取引法に基づく表記」を、全て正確に記載する必要があります。
つまり、法人や事業所を持って開業届されている個人事業主以外の個人利用の方は、本名や所在地、電話番号の開示が必要となります。

実店舗やオフィスを持つほど売り上げになるかどうかわからない方には、事業所を用意するのはなかなかのリスクです。
前回の記事も紹介しましたが、そういった問題を解決する方法としてバーチャルオフィスというサービスがあります。

バーチャルオフィスサービス「和文化推進協会」

日本を拠点に活動するアーティストや作家を支援する和文化推進協会が提供するバーチャルオフィスは、月額500円から利用可能です。
郵便物の転送や廃棄、電話での問い合わせの応対などもあり、本格的にネットショップを開設したい作家さんには心強いサービスです。

Up-T (アップティー)

創業85周年を迎える老舗の織物会社が提供するTシャツ作成販売サービスUp-T (アップティー)。
Up-Tのサービス自体も歴史が長く、スズリ同様2014年にサービスを開始しています。

Up-T (アップティー)

スズリ同様にイラストや写真などの画像をアップロードして販売価格を設定。
UP-T内のマーケットショップで作成した商品に注文が入ると、Up-Tがアイテムを制作し発送まで行ってくれます。

選べる販売方法

Up-Tは上記で説明したUP-T内のマーケットショップの他に、オリジナルショップでの販売方法とBASE連携での販売方法があります。

オリジナルショップはショップ名やデザインなども自分好みにカスタマイズする事ができ、マーケットショップよりも安い価格で作成が可能です。
しかも受注管理はマーケットショップと同じくUp-Tが対応し、売れたら自動で製造・発送を行ってくれるので大変便利です。

BASEの場合は受注したあと、Up-Tに商品の発注手続きを行います。

BASE

BASEの出店費用・販売手数料

本名や住所の公開はなし

特定商取引法に基づく表記は、マーケットショップはUp-Tの情報が表示されます。
オリジナルショップはUp-Tの情報でも、自身の事業者情報でもどちらでも可能です。

マーケットショップは発送元がUp-Tの名義で発送されますが、オリジナルショップの場合は販売者情報で発送されます。

BASE連携での販売はBASEのショップ運営に関するガイドラインに基づき特定商取引法に基づく表記は自身の情報の表記となります。

coconala(ココナラ)

前回の記事でも紹介した「得意を売りたいココナラ♪」のCMでおなじみのココナラ。

ココナラ

ココナラは物品の販売よりも、オリジナルオーダーに長けています。

ココナラで需要のあるサービス

  • ロゴ制作
  • オリジナルキャラクター制作
  • 似顔絵、折句ポエムなどのギフト制作
  • 写真加工

ロゴ制作や写真加工などはクライアント側の要望が強い物が多いですが、キャラクター制作などはオリジナリティを出しやすい案件が多くあります。

似顔絵はギフト需要が高く、誕生日、還暦祝いなどの他に、結婚披露宴でのウェディングボードの作成などもあり、似顔絵単体よりも、一つの作品として仕上げられると良いです。
華やかな作品に目が行きがちですが、亡くなった方や一緒に暮らしていたペットの思い出として似顔絵をオーダーされる方も多くいらっしゃいます。
「似顔絵」という一つのサービス出品で済ませるよりも、イベントを分けてそれぞれのサンプル画像を用意し出品するとオーダー数も増えます。

マーケットやネットショップよりもお客様とのやりとりの時間や手間が必要となります。
料金設定もしっかりと考えなければなりませんが、納期についても無理のないスケジュールを組み、依頼者にもどれくらいの期間で出来上がるのか明確に提示しましょう。
特に注文が重なると、予想しているよりも時間が掛かってしまう場合があるので、繁忙期の納期設定は特に余裕をもって表示し、お客様へ迷惑が掛からないように心がける事が大切です。

ココナラの登録費用・販売手数料

ココナラへの登録は無料です。
サービスを出品、有料ブログを投稿するのにも初期費用や月会費等はかかりません。

販売時の手数料がかかる対象は、購入者より支払われたサービス価格、有料オプション、おひねりです。
取引完了時に、各決済別お支払額に販売時の手数料22%をかけた額を差し引いて、報酬として支払われます。

この手数料の内訳は販売時の手数料20%に消費税10%が加わり税込手数料22%です。
手数料22%は他のサイトよりも高額ですが、先にも書いたようにココナラはオーダーメイドの販売に向いています。
オーダーメイドは依頼者が出来ない事をできる人にお願いしているので、依頼者の予算に見合えば取引は成立します。
価格設定の注意点も合わせて読んでみてください。

本名や住所の公開はなし

ココナラでは依頼者に本名や住所、電話番号が開示されません。
依頼者に公開される情報は個人か法人、表示用の名前、プロフィール画像、性別です。

ただし、商品の現物を発送しなければならない場合には荷物の発送元情報が必要です。
お届け先の住所も販売者がお預かりすることとなりますので、個人情報の取扱いに関しては厳重に注意しましょう。

ココナラ

イラストやグラフィック制作の価格設定について

形のある商品とは違い、イラストやロゴを作成するサービスに掛かるコストはそのほとんどが人件費です。
人件費というと、人を雇っているように聞こえますが、制作に掛かっているあなたの時間がお金になるのです。
元手が掛からないからと制作時間に見合わない金額は設定しないようにしましょう。

時々、個人だから大手よりも安くしなければという考えの方もいらっしゃいますが、それは逆です。
大手は受注がたくさん受けれるノウハウや人手がある分、コストを下げて低価格を実現する事ができます。
個人の場合は時間も経費も大手より掛かるので、販売料金が割高になるのは当たり前です。

安売りをして低品質のサービスを提供するよりも、あなたにしか作れない良い作品を提供することを心がけましょう。