イラストや写真、Live2Dモデルなどのデジタル作品、そしてオリジナルデザインの様々なグッズ。
これらの自作クリエイションを「ネットで販売してみたい」「どんなサービスを使えばいい?」と考えている方は年々増えています。
しかし、いざ始めようと思っても「どの販売サイトが自分に合うか分からない」「利益を出すための価格設定はどうすれば?」と悩むことも多いのではないでしょうか。
この記事では、初心者からプロまで幅広いクリエイターにおすすめしたい主要販売サイトを徹底比較。
それぞれの特徴や手数料、匿名出品の可否、グッズ制作サービスとの連携方法なども詳しく解説します。
さらに、価格設定の基本から、利益を出すための考え方、そして自分に合った販売サイトの選び方まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
本格的に販売したい方も、これからやってみようかな?と思っている方、自分の特技やスキルを何かに活かせないかな?と思っている方におすすめの情報です。
販売価格はどう決める?利益を出すための考え方
販売先を選ぶ前に、まず考えておきたいのがオリジナル作品の「価格設定」です。
ハンドメイド作品では材料費をベースに計算できますが、イラスト作品は材料費がほとんどかからないため、つい安くつけすぎてしまう人も少なくありません。
だからこそ「時間・スキル・制作環境」を数字に置き換え、根拠のある計算で価格を決めることが、しっかり利益を出すための第一歩になります。
イラスト販売の「最低価格ライン」を考えよう
販売価格の目安を決めるときは、まず次の計算式をベースにすると安心です。
イラストは材料費がほとんどかかりませんが、もし紙やグッズ用の原材料を使う場合は、その費用に 10〜40%を上乗せ して計算しておきましょう。
材料を「毎回買うもの」なのか「まとめて仕入れるもの」なのかでも、コストの考え方は変わってきます。
材料をまとめて仕入れると一見コストは下がりますが、在庫が売れ残れば赤字リスクに直結します。逆に単品購入だと割高ですが、在庫リスクは抑えられます。
だからこそ「どちらの仕入れ方法でも同じ価格で販売できるライン」を決めておくと安心。
仕入れの仕方を変えても、無理なく続けられる価格設計ができます。
安すぎる価格の落とし穴
副業でイラストを販売するとき、最初は「少しでも買ってもらえれば…」と安く価格をつけがちです。
でも、安すぎる設定にはいくつかの落とし穴があります。
こうした点を防ぐためにも、「安くする」より「適正にする」ことを意識するのが大切です。
自分の「時間・スキル」に見合った価格を意識しよう
ついつい忘れがちなのが、イラスト制作以外にかかる時間の対価です。
制作時間はイラストを描く時間だけではありません。
特にやりとりが発生する似顔絵などのオーダーメイド品は、その分もきちんと価格に反映させましょう。
オーダーメイドでは、購入者とのメッセージのやりとり、細かな仕様の確認、修正対応など、見えない作業時間が発生しがちです。
「制作時間」だけでなく、「対応にかかる時間」も含めて時給換算すると、あなた自身の労力に見合った価格が見えてきます。
オーダーメイド作品は、既製品より価格が高くても、依頼者のニーズにぴったり合えば取引は成立します。
無理に安く提供して疲弊するよりも、あなたにしか作れないクオリティの高い作品を、自信を持って届けましょう。
値下げの前に!価格に迷ったときの見直しポイント
自分の作品がなかなか売れず、同業者が安く販売している場合には、不安になって値下げしたくなるかもしれません。
しかし、これを理由に価格を下げてしまうと、材料費や労力に見合わず、継続が難しくなってしまいます。
まずは、自分がしっかり利益を出せる価格を設定しましょう。
それでも「なかなか売れない」と感じたときは、すぐに値下げせず、次のポイントを見直してみてください。
こうした見直しをした上で、なお売れない場合に「価格調整」を検討すれば、赤字リスクを避けつつ納得のいく価格で続けられます。
値段に説得力を持たせるには?
商品の価値の感じ方は人それぞれ。
同じようなアイテムでも、量産品であればもっと安いものがいくらでも見つかります。
でも、すべての人が「最安値」だけを求めているわけではありません。
イラスト販売の強みは、オーダーメイドならではの「特別感」にあります。
たとえば、似顔絵やペットのイラストは、その人や家族にしかない特徴をとらえた世界にひとつの作品ですし、名前を使った折句や記念日のメッセージアートは、既製品では絶対に手に入らない贈り物になります。
こうした「その人のために描いた一点もの」は、価格以上の価値を感じてもらえる大きな理由になります。
さらに、作家ごとのタッチや雰囲気も差別化のポイントです。
柔らかい表現やコミカルな描き方など、自分らしさがそのまま作品の魅力になります。
加えて「お客さまの希望を聞いてから制作する」など、プロセスの丁寧さを伝えることで、時間や手間に納得してもらいやすくなります。
このように、価格に説得力を持たせるためには「作品そのものの価値」に加えて「作家がどのように関わっているか」をしっかり伝えることが大切です。
赤字でもいい?趣味とビジネスの境界線
「絵を描くのが好きだから」「自分のイラストで人に喜んでもらえるのがうれしいから」という理由で、イラスト販売を始めた方も多いと思います。
ただ、その気持ちだけで価格を極端に安くしてしまい、実質的に時給がゼロ、もしくは赤字になっていませんか?
「趣味だから赤字でもいいや」と思っていたとしても、その姿勢は思わぬ影響を及ぼすことがあります。
例えば、同じジャンル・同じクオリティのイラストが極端に安く出品されていると、他の作家さんの価格競争を引き起こしてしまうことも。
もちろん価格は自由に決められますが、販売サイトに並べた時点で、それは「市場に出ているひとつの商品」です。
趣味の延長のつもりでも、他の作家や購入者にとっては、れっきとした選択肢のひとつ。
だからこそ、市場全体の価格崩壊につながるような値段設定は避けるべきです。
一方で、「しっかり利益を出そう」と意識できると、自然と時間の使い方や作業効率、使用するツールやサービスの選び方にも目が向くようになります。
赤字を避けるために価格を見直したり、受注の流れを工夫したり、ちょっとした改善を積み重ねることで、活動を長く続けられるようになるのです。
趣味としての楽しさと、ビジネスとしての視点。
この二つをうまくバランスさせることで、「好きなことを無理なく続ける力」が育っていきます。
あなたのイラストには、単なる絵のデータ以上に、デザイン・技術・時間・そして気持ちが込められているはず。
それを適正な価格で評価してもらうことは、自分自身の価値を大切にする行為でもあります。
無理なく続ける販売サイトを選ぶ
利益を生み出すにはラーニングコストを抑えることが重要。
売れやすいからという理由でコストに見合わない販売サイトを選ぶと手数料で赤字になってしまうケースもあります。
そこで、初心者の方や副業としても無理なく続けらる販売サイトを厳選しました。
coconala(ココナラ) 似顔絵や折句ポエムなどオーダーメイド販売に
「得意を売りたいココナラ♪」のCMでもおなじみのココナラは、物品の販売よりも、オーダーメイド販売に最適なプラットフォームです。
特に、似顔絵・折句ポエムなどのギフト制作から、ロゴ制作・オリジナルキャラクター制作など、個人向けからビジネス向けまで、依頼者の希望に応じたオリジナルオーダーの制作に向いています。
ココナラは別記事でも紹介しているハンドメイド販売でもオーダーメイド出品でおすすめしています。
ココナラおすすめ出品ジャンル
ココナラでは、完成品を並べて販売するマーケット形式よりも、依頼を受けてから制作する「受注販売」が主流です。
ロゴ制作や写真加工などはクライアント側の要望が強い物が多いですが、キャラクター制作などはオリジナリティを出しやすい案件が多くあります。
特に似顔絵はギフト需要が高く、誕生日、還暦祝いなどの他に、結婚披露宴でのウェディングボードの作成などもあり、似顔絵単体よりも、一つの作品として仕上げられると良いです。
華やかな作品に目が行きがちですが、亡くなった方や一緒に暮らしていたペットの思い出として似顔絵をオーダーされる方も多くいらっしゃいます。
「似顔絵」という一つのサービス出品で済ませるよりも、イベントを分けてそれぞれのサンプル画像を用意し出品するとオーダー数も増えます。
やりとりや納期の管理は丁寧に
オーダーメイドは、お客様とのやりとりに時間と手間がかかるぶん、しっかりとしたスケジュール管理と価格設定が必要です。
マーケットやネットショップよりもお客様とのやりとりの時間や手間が必要となります。
料金設定もしっかりと考えなければなりませんが、納期についても無理のないスケジュールを組み、依頼者にもどれくらいの期間で出来上がるのか明確に提示しましょう。
特に注文が重なると、予想しているよりも時間が掛かってしまう場合があるので、繁忙期の納期設定は特に余裕をもって表示し、お客様へ迷惑が掛からないように心がける事が大切です。
丁寧な対応と誠実なスケジュール管理が、リピートや高評価につながります。
登録は簡単、3ステップのみ!
ココナラの登録費用・販売手数料
ココナラへの登録は無料です。
サービスを出品、有料ブログを投稿するのにも初期費用や月会費等はかかりません。
販売時の手数料がかかる対象は、購入者より支払われたサービス価格、有料オプション、おひねりです。
取引完了時に、各決済別お支払額に販売時の手数料22%をかけた額を差し引いて、報酬として支払われます。
手数料はやや高めですが、オーダーメイド品は既製品より高額であっても、他では買えない商品なので依頼者の予算に見合えば取引は成立します。
無理に安売りして低品質のサービスを提供するよりも、あなたにしか作れない良い作品を提供することを心がけましょう。
今すぐ始めてみる!
本名や住所の公開は不要 匿名で安心スタート
ココナラでは依頼者に本名や住所、電話番号が開示されません。
依頼者に公開される情報は個人か法人、表示用の名前、プロフィール画像、性別です。
ただし、商品を発送する際には荷物の発送元情報が必要です。
お届け先の住所も販売者がお預かりすることとなりますので、個人情報の取り扱いには十分注意しましょう。
匿名OK! まずは無料で登録!
HEXA(ヘキサ) イラストや写真をNFTとして販売できるサービス
HEXA(ヘキサ)は、イラストや写真をNFT(デジタル資産)として販売できる日本のサービスです。

NFTというと「暗号資産ウォレットが必要」「海外のマーケットに登録するのが大変」というイメージを持つ方も多いですが、HEXAはそのハードルを大きく下げています。
仮想通貨やウォレットを持たなくても、NFTの発行・販売・購入ができます。
日本円(クレジットカード決済)での取引に対応しており、特別な知識がなくても作品をNFT化して販売可能。
自分の作品を「一点もののデジタル資産」としてコレクターに届けられるのが特徴です。
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イラストレーターやフォトグラファーにHEXAが向いている理由
HEXAは、イラストや写真のデジタル作品をそのまま商品化できる点でクリエイターにぴったりです。
従来の「印刷してグッズ化する」や「データ販売する」といった方法に比べ、NFT化することで「唯一性」と「コレクション性」を付加できます。
特にデジタル作品はコピーや無断利用のリスクがありますが、NFT化することで作品に固有の証明が付き、購入者は「正規の所有者である」ことを示せるようになります。
これがファンにとって特別な価値となり、クリエイターの収益にもつながります。
コミュニティ機能を使ったHEXAの活用方法と可能性
HEXAは、ただデジタル作品をNFTとして販売できるだけではありません。
NFT保有者だけが参加できる限定コミュニティ機能が搭載されているため、作品を購入してくれた人とのつながりを深めやすいのが大きな特徴です。
これを活用すれば、WEB3.0型のオンラインサロンを運営したり、ファンクラブのような会員制クラブを作ったりできます。
例えば、イラストレーターなら「限定メイキング動画」や「描き下ろしデータ配布」、フォトグラファーなら「未公開ショットの公開」や「撮影会の先行案内」といった特典を提供できるのです。
このように、作品を「売る」だけでなく「つながりを育てる」場としてもHEXAは活用できます。
ファンにとっても「作品を持つことで得られる特別な体験」が増えていきますよね。
自分の世界観に共感してくれる人とコミュニティを育てながら活動できるため、長期的なファンづくりにとても向いているサービスといえるでしょう。
NFTをはじめてみる!
転売・二次流通でもロイヤリティが還元される仕組み
さらに、NFTならではの特徴として、二次流通(転売)された場合にもクリエイターにロイヤリティが還元されるのがポイント。
HEXAではあらかじめロイヤリティ率を設定しておけるため、一次販売だけでなく、ファンが作品を大切に取引していく過程でも収益を得られます。
この仕組みによって、イラストレーターやフォトグラファーなどのクリエイターは、作品を一度販売して終わりではなく、長期的に価値が積み重なっていく可能性を持つことができます。
この機能を使えばイラストが描けない人でも、美術商のように自分の選んだ作品を転売することが出来ます。
HEXAでのNFT発行までの流れ
- X(Twitter)アカウント認証を行う
- NFTにするもの(作品)を選択して、条件を決める
- メール認証をして、登録完了
- NFT審査
- 販売開始!
購入者は日本円で気軽に買えるため、クリエイター側も「NFTって難しいのでは?」と不安に思う必要はありません。
販売した作品が購入されれば、売上は銀行振込で受け取ることができます。
今すぐ始めてみる!
HEXAの登録費用・販売手数料
HEXAでは、NFTを出品する際の登録費用は一切かかりません。
アカウントを作成してすぐにNFTを発行・販売できるのが大きな魅力です。
ただし販売が成立した際には、利用するブロックチェーンによって手数料率が異なります。
購入者が支払った金額から手数料を差し引いた金額が、クリエイターの収益として反映されます。
MATICチェーンは手数料が低めなので気軽に出品したい人に向いており、イーサリアムチェーンはNFT市場全体での流通量が大きいため、より広い層に届けたい場合に選ばれることが多いです。
出品の目的に合わせて使い分けると良いでしょう。
本名や住所の公開はなし
NFTマーケットプレイスの利用で気になるのが「個人情報が公開されるのか」という点です。
HEXAでは 本名や住所が公開されることはありません。
公開されるのは、出品者が任意で設定した アカウント名やプロフィール情報、そして発行したNFTの内容のみです。
ただし、NFTを販売した際には、報酬を受け取るために銀行口座の登録が必要になります。
その際に本名・住所などをHEXAに登録することはありますが、これはプラットフォーム内の管理用であり、購入者や第三者に公開されることはありません。
つまり、購入者から見えるのは クリエイターとしての活動名や作品情報のみ。
本名や住所をさらすことなく、安心して取引ができます。
nizima (にじま) Live2Dモデルのデジタルマーケット
Live2D公式が運営するデジタルマーケット「nizima(にじま)」は、イラストやLive2Dモデルの販売・購入だけでなく、オーダーメイド取引までできるサービスです。
個人のイラストレーターやモデラーはもちろん、法人やプロのVTuber事務所まで幅広く利用しており、2Dグラフィックを活かした活動をしたい人にとって心強いプラットフォームです。
VTuber用キャラクターモデルが人気
特に人気なのが、VTuber用のキャラクターモデル。
完成済みのイラストやLive2Dデータを出品できるのはもちろん、依頼を受けてオーダーメイドで制作することも可能です。
購入者はモデルのプレビュー機能を使って、動作や仕様を確認しながら選べるため、安心して取引ができるのも大きな特徴です。
また、1点ものや数量限定の販売もできるため、「ここだけの特別なモデル」を求めるユーザーにアプローチできるのも魅力。
イラストを描く人・モデリングができる人どちらにとっても、スキルを活かして収益化しやすい環境が整っています。
会員登録をすれば、クリエイターも購入者もすぐに利用を始められるので、副業としてイラストを活かしたい人や、Live2Dモデリングに挑戦したい人にぴったりのサービスです。
販売できるものや必要なもの
nizimaで販売できるコンテンツは「イラスト」と「Live2Dモデル」の2種類です。
投稿する際は、作品を圧縮して規定のファイル名でアップロードする必要があります。
イラストの場合は、大きく分けて2つのパターンがあります。
ひとつは、レイヤー情報を持たない完成済みの画像。
これは png・jpg・gif などに書き出したデータを zip 圧縮して投稿します。
もうひとつは、レイヤー分けやパーツ分けをした編集可能なデータ。
psd や clip などの形式で保存したファイルを zip 圧縮して出品します。
Live2Dモデルを販売する場合は、Live2D Cubism Editorで制作したオリジナルデータcmo3や、moc3など書き出し済みのデータ一式が必要になります。
Live2D Cubismには42日間の無料トライアル版が用意されているので、「これからモデリングに挑戦してみたい」という方でも、まずは気軽に始められます。
VTuberモデルや動くキャラクターを作りたい方にはぴったりの環境です。
デジタル作品を売るときのポイント
デジタル作品やモデルを販売する際は、オリジナル性・制作難易度・利用規約(商用利用の可否など)を基準に価格を調整するのがコツです。
特に一点ものや限定モデルは付加価値が高く、高めの価格設定でも購入されやすい傾向があります。
また、利用規約は作品ごとに設定可能なので、例えば「商用利用OK」「改変禁止」といったルールを明記しておくと、購入者とのトラブル防止につながります。
さらに、注文や依頼が複数重なった場合には、納期の調整や進捗報告をこまめに行うことが大切です。
こうした対応が信頼を生み、リピーターや口コミでの評価アップにもつながります。
登録費用と販売手数料
nizimaは 会員登録が無料 で、初期費用や月額費用は一切かかりません。
作品が売れたときに 販売手数料10%がかかり、振込申請時に振込手数料一律250円が差し引かれます。
シンプルで分かりやすい料金体系なので、初めてでも安心して出品を始められます。
本名や住所の公開はなし 発送も必要ないので取引時も非公開
nizimaでは本名や住所・電話番号などの個人情報をインターネット上に公開せずに出品・販売できる点が大きなメリットです。
クリエイター登録をする際には、本名や住所などの情報入力が必須となりますが、これらの情報は運営が厳重に管理し、購入者や第三者に公開されることはありません。
「特定商取引法に基づく表記」には、ユーザー名とIDのみが表示される仕組みになっているため、実名や住所が取引相手に伝わる心配はありません。
また、nizimaで取り扱うのはデジタルデータが中心のため、発送作業や現物配送も不要。
取引の際も個人情報が守られる非公開方式なので、安心して創作活動や販売を行うことができます。
Up-T (アップティー) 無料マーケットでもBASE連携でも販売OK
創業70年の老舗、丸井織物株式会社が提供するTシャツ作成・販売サービス Up-T (アップティー)。
Tシャツはもちろん、バッグやスマホケース、アクリルグッズなど、幅広いアイテムに自分のイラストをプリントして販売できます。しかも、初期費用や月額料金はかからず、無料で始められるのがうれしいポイントです。
Up-Tの使い方と無料マーケット出品方法
使い方はとてもシンプル。
イラストや写真をアップロードして、Up-TのデザインツールでTシャツや雑貨にレイアウトするだけ。
3Dプレビューで仕上がりを確認できるので、よりリアルに完成品を確認することも可能です。
自分用に購入するのはもちろん、そのまま Up-Tマーケット に出品することも可能です。
注文が入ると、Up-Tがアイテムの制作から発送まで代行してくれるので、在庫を抱える必要もありません。
Up-Tの出店費用・販売手数料
Up-Tは 登録も出品も無料。月額費用も一切かかりません。
費用が発生するのは商品が売れたときだけで、販売手数料は 利益報酬の10% です。
たとえば、
Tシャツ原価1,000円+プリント代600円+自分の報酬500円=販売価格2,100円の場合、
報酬500円からシステム利用料10%(50円)が差し引かれ、手元に入るのは450円。
「売れた分だけ手数料がかかる」という仕組みなので、リスクを抱えず安心して始められます。
オリジナルショップ出店やBASE連携も選べる
Up-Tには、マーケットショップ以外にも 「オリジナルショップ」 や 「BASE連携」 という販売方法があります。
オリジナルショップでは、ショップ名やデザインを自由に設定できるので、自分だけのブランドを持つような感覚で販売が可能です。
しかも、マーケットショップよりも原価が安くなるので、利益を出しやすいのも魅力。
受注管理や製造・発送はUp-Tがすべて対応してくれるので、手間をかけずに続けられます。
また、ネットショップサービスの BASE と連携させることもできます。
BASEで注文が入ったあとにUp-Tに発注すれば、こちらも同様に制作から発送まで代行してくれる仕組みです。
すでにBASEショップを運営している方や、集客を自分で頑張りたい方には特におすすめです。
本名や住所の公開はなし
Up-Tマーケットでは本名や住所・電話番号などの個人情報をインターネット上に公開せずに出品・販売できる点が大きなメリットです。
特定商取引法に基づく表記については、マーケットショップの場合、Up-Tの事業者情報が自動的に表示されます。
オリジナルショップを作る場合でも、表示する情報を「Up-Tの事業者情報」か「自分の情報」か選ぶことができます。
ただし発送時の名義については違いがあるので注意が必要。
マーケットショップではUp-T名義で発送されるのに対し、オリジナルショップでは自分のショップ名義で発送される仕組みです。
特定商取引法に基づく表記は、マーケットショップはUp-Tの事業者情報が表示されます。
オリジナルショップで作成する場合にも、Up-Tの事業者情報と自身の事業者情報どちらを表示するか選べます。
BASE連携で販売する場合は、BASEのガイドラインに沿って、自分の事業者情報を記載する必要があります。
個人情報の取り扱いが不安で一歩踏み出せなかった方にとって、Up-Tマーケットは「顔や住所を出さずに始められる安心感」が大きなメリットです。
ME-Q(メーク) アクリル・推し活グッズに強い BASE連携で販売
約1万点のオリジナルグッズがスマホでも簡単に作れるME-Q(メーク)は、BASE連携で販売が可能です。
とにかく作れるグッズが多い!スマホケースも多種取り扱い
ME-Qはとにかく作れるグッズが多いのが特徴。
オリジナルの推し活グッズも1つから作れるので、アクリルスタンドやキーホルダー、缶バッジなどの小物類も豊富に揃っています。
そして、スマートフォンケースやカバーの種類も多く、対応機種の多さはもちろん、通常のハードケースもあれば手帳型タイプや、グリッターやスパンコール、ウッド素材やレジンDECOタイプなど、様々な種類のスマホケースが作成可能です。
公式YouTubeチャンネルでオリジナルグッズ作成の流れを見ることができます。
姉妹サイト「TUQRU(ツクル)」でTシャツ作成もできる
ME-Qの姉妹サイトとして登場したTUQRU(ツクル)は、Tシャツ・長袖Tシャツ・スウェット・パーカー・トートバッグなどインターネットが繋がる環境であれば、スマートフォンからでも簡単にオリジナルデザインが作成できます。
ME-Qと合わせて使うと、小物からアパレルまでトータルコーディネートでオリジナルデザインが可能です。
独自モールはなし 受注生産の販売はBASE連携で
ME-QにはUP-Tのような独自モールはないので、受注生産での販売をするならBASE連携がおすすめです。
ME-Qのシミュレーターでデザインを作成し保存する際に、「BASEで販売」ボタンをクリックすると連携したショップへの出品登録ができます。
BASEで注文が入ったあとにME-Qに発注すれば、制作から発送まで代行してくれる仕組みです。
詳しい流れは公式サイトの「BASE連携についてのお知らせ」をご確認ください。
BASE(ベイス) グッズ作成サービスと連携でオリジナルショップ
これまで紹介してきた、様々なオリジナルグッズ作成サービスと連携して商品の販売ができるBASEは、ネットショップ開設実績 7年連続No.1、さらに「売上を伸ばしやすいネットショップNo.1」にも選ばれた実力派(2024年マクロミル調べ)。
専門知識がなくても無料でショップが作れて、デザインや集客までしっかりサポート、とにかく簡単にショップを開設できることが最大の強みです。
自分だけのオリジナルネットショップを持ちたい方におすすめです。
BASEの出店費用・販売手数料
BASEのスタンダートプランは、初期費用・月額費用が完全無料です。
ネットショップを開設したら、商品が売れるまで料金は掛かりません。
商品が売れたら、1回のご注文総合計(送料含む)に対し、3%のサービス利用料と「BASEかんたん決済」の手数料が3.6%+40円としてかかります。
初心者にとっては、「売れるまでリスクゼロ」で始められるのは大きな魅力です。
BASEでの決済は「BASEかんたん決済」しか利用できません。
本人の銀行口座への振り込みや代引きなどはご利用いただけませんので、必ず上記の販売手数料と決済手数料がセットでかかります。
決済が自由に選べないのは難点でもありますが、金銭のやり取りをBASEが一括して行ってくれるので購入者とのトラブルが起きにくい点はメリットでもあります。
特定商取引法に基づく表記に事業者情報全て表記
BASEでは、ショップ運営にあたり「特定商取引法に基づく表記」を正確に記載する必要があります。そのため、販売者自身の情報(氏名・住所・電話番号など)を公開する必要があります。
法人や、開業届を提出している個人事業主であれば事業所情報を記載できますが、個人利用の場合は、本名・自宅住所・電話番号を掲載することになるため、プライバシー面での不安を感じる方も多いでしょう。
こうした不安を解消する方法として、バーチャルオフィスの利用を検討する方も増えています。
BASEでバーチャルオフィスは使える?
結論から言うと、BASEでバーチャルオフィスは基本的に利用可能です。
ただし、いくつか注意点があります。
住所の非公開設定と同様に、商品の発送時はバーチャルオフィスの住所ではなく、ショップオーナーの実際の住所が必要です。
しかし、BASE公式に連携実績があるバーチャルオフィスNAWABARIは、発送元住所としても利用可能な数少ないサービスです。
プライバシーを守りながらネットショップを運営したい個人ユーザーにぴったりの設計です。
住所公開が不安な方には心強い選択肢になるでしょう。
自分の時間と作品にしっかり価値をつけよう
イラストやグラフィック制作は、材料費がほとんどかからない代わりに、その多くが 「あなたの時間と技術」 によって成り立っています。
元手がかからないからといって、制作時間に見合わない価格をつけてしまうと、長く続けるのが難しくなってしまいます。
「個人だから大手より安くしないと…」と考える必要もありません。
むしろ、大手は人員や仕組みがあるからこそ低価格が実現できているだけで、個人が同じように安売りしてしまうと、自分を追い込むことにつながります。
大切なのは、安さではなく「あなたにしか作れない作品の価値」をしっかり伝えること。
適正な価格をつけることは、購入してくれる人にとっても安心材料になりますし、作家としての活動を無理なく続けていくためにも欠かせません。
自分の時間と作品にきちんと価値を認め、堂々と販売していきましょう。




