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グリコのおまけは日本玩具の歴史を語る – 昭和のおもちゃミュージアムおまけコレクション

昭和のおもちゃミュージアム グリコのおまけ
この記事は約5分で読めます。

先日ご紹介した「昭和のおもちゃミュージアム」

大正時代以降に製作されたブリキのおもちゃや、歴代のグリコのおまけ、F1カーを中心としたミニカー等、約3700点が並ぶミュージアムということで、前回の記事ではコレクションの3分の1くらいしか紹介できなかったのですが、コレクションのもう3分の1はグリコのおまけコレクションが展示されていました。

グリコのおまけコレクション

この写真はほんの一角ですが、昭和初期から昭和の終わりまでのコレクションが並んでいます。

なかでも個人的にグリコのおまけといえばこんな感じだったなと懐かしく思いじっくり眺めてしまったのが、昭和47年から昭和60年くらいまで展開されていた「男の子のおもちゃ」シリーズ。

グリコのおまけコレクション

男の子は車やバイクなどの乗り物アイテムがメインですが、「女の子のおもちゃ」はキッチングッズなどままごとのアイテムがメインだったようです。

隣のショーケースには昭和初期のコレクションが並んでいます。
昭和5年から展開されていた銅製のメダルは、なんと当時の大蔵省造幣局が製造した物だそう。

造幣局が製造していた昭和初期のグリコのおまけメダル

造幣局の沿革ページからPDF資料「造幣局のあゆみ」を確認すると「グリコのおもちゃを製造」の一文が確認できます。

メダルコレクションの下には、昭和13年、昭和14年頃の「グリコ日記」や紙製の「組立動物集」「組立飛行機集」などが並んでいます。

グリコのおまけコレクション

昭和12年に日中戦争が勃発し、戦時中のおまけは金属製のものではなく紙製へと変わったようですね。
当時流行していた児童雑誌の付録「組立模型」の影響も伺えますね。

引換券を集めてもらえる懸賞品はアンチモニー製の模型文鎮など豪華なものでした。

肉弾三勇士文鎮、軍艦文鎮、駆逐艦吹雪

昭和10年の肉弾三勇士文鎮、昭和12年から14年頃の軍艦文鎮と駆逐艦吹雪など、戦時中を物語る景品ばかりです。
この引換券がなかなか集まらなかったので、上位枚数の吹雪や戦艦長門などは出回っている数がとても少ないそうです。

戦時中のおもちゃは兵隊や軍艦などのモチーフが多く、子供たちに戦争の影響が遊びの中でも反映されていた事がわかりますね。
日本に限らず、戦時中のアメリカでも玩具に戦争の影響が反映されており、アメリカのぬいぐるみブランド GUND(ガンド)の歴史の記事でも、アーミーデザインのぬいぐるみが生産されていた理由を少しだけ紹介しています。

そして昭和17年には第二次世界大戦が激化し、物資不足のためグリコは一時は製造を中止することとなりました。
しかし終戦から2年後の昭和22年にグリコは復活します。
尚も物資不足が続く日本でしたが、紙、粘土、ゴムの素材を中心にグリコはおまけを制作していたそうです。

そして10年後の昭和33年には素材がプラスチック製へと変わっていきます。
さらに昭和40年代には怪獣や車などのミニチュアコレクションとなり、平成に入ると木製のおもちゃに。
時代とともにグリコのおまけたちは素材やモチーフが変わっていきます。

この記事では赤い2つのショーケースの写真のみ紹介していますが、昭和のおもちゃミュージアムのグリコのおまけコレクションはこの約4倍ほどあります。
その数なんと、グリコだけでも約2500点。

前回の記事で紹介致しました、館内の受付付近の写真にショーケースがくつか写っているのですが、右側のショーケース以外、見えているショーケースはほぼグリコのコレクションと言っても過言ではないくらいに小さなおまけたちが綺麗に並べられています。

昭和のおもちゃミュージアム

2回に渡って昭和のおもちゃミュージアムのコレクションを紹介致しましたが、これで全てではありません。
この他にもオーダーさんとっておきのミニカーコレクションが館内には並んでいます。
ぜひ実際に足を運んでみてくださいね。

昭和のおもちゃミュージアムの場所や営業日

昭和のおもちゃミュージアムは本川沿いの楠木マンション2階で運営されています。
横川町と白島町の中間辺りの場所です。

  • 所在地 : 広島県広島市西区楠木町1丁目14-10-202
  • 開館日時 : 土曜・日曜 11:00 - 16:00
  • 入館料 : 大人400円 中高生200円 小学生以下無料(保護者同伴)

インスタグラムのリール動画でミュージアム付近の説明をしておりますので参考にしてみてください。

看板犬の太郎ちゃんがお出迎えしてくれます。

看板犬太郎

現在はオーナーのおもちゃコレクションを中心に展示されていますが、今後は館の一部を広島県内で活躍する作家さんの芸術活動をサポートするレンタルギャラリー「ギャラリー凪」として運営される予定との事です。

昭和のおもちゃミュージアムの情報はインスタグラムで更新されています。

冒頭でも紹介しておりますが、前回の記事ではブリキ製ロボットやおもちゃなどを中心に紹介しておりますので、合わせてご覧ください。

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この記事を書いた人
PEPIES

広島県北部の庄原市にある雑貨屋ペピーズです。
ベビー・キッズアパレルを中心にキャラクター雑貨やインテリア雑貨を販売しています。
こちらではGUND(ガンド)や、Mary Meyer(メリーマイヤー)など出産祝いに人気のある海外輸入雑貨などを正規取扱店と合わせて紹介しています。

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