手芸や工作が得意で、アクセサリーやバッグ・ポーチなどハンドメイドの作品を売ってみたい、販路を拡大したい作家さんへ、雑貨屋ペピーズがこれまでに使ってみたサイトをご紹介致します。
本格的に販売したい方も、これからやってみようかな?と思っている方、自分の特技やスキルを何かに活かせないかな?と思っている方におすすめの情報です。
絵を描くのが得意なイラストレーターさんの販売促進情報についても書いています。
minne (ミンネ)
GMOペパボ株式会社が運営するハンドメイドマーケット minne (ミンネ)。
2012年からスタートし、今や日本最大級のハンドメイドマーケットとして有名になり、もうすぐ10周年になるミンネ。
雑貨屋ペピーズでは同じ運営会社のカラーミーショップを利用していたので、ミンネもスタート当初から長らくお世話になりました。
minneで販売できるもの
手作り品・アート作品
自分で手作りした雑貨やアクセサリー、インテリア、イラストや絵画、オブジェなど。
ただし、法律上化粧品に該当する基礎化粧品や香水シャンプー、入浴剤、手作りの石けんなどは販売できません。
リメイク品
完全なオリジナルではなくても、自分でリメイクした雑貨やアクセサリーなども販売できます。
しかし、第三者が制作した作品や商品を仕入れて、無断で販売・展示する転売や、許可のない代理販売は禁止されています。
素材・材料・道具
作品を制作するためにのみ使用するものであれば、一般小売と同じようにハンドメイド品ではなくても販売ができます。
ミンネはハンドメイド作家さんの登録が多いため、商品を購入するお客様もハンドメイド作家さんやクリエイターの方が多くいらっしゃいます。
言ってしまえば同業者なのですが、そういった方々が何を求めているかを探して販売するのも一つの戦法です。
自分がミンネで購入したいパーツや部品など、ハンドメイド作品でも何かしらの材料になるものに注目して販売展開するのもおすすめです。
生産支援を受けた作品
ご自身でデザインしたものを印刷業者やデジタル技術を活用して製品化したもの。
Tシャツやスマホカバーなど、本体はハンドメイドではなくても、自信のデザインアイテムであれば販売が可能ですので、イラストレーターさんやグラフィックデザイナーさんも販売が可能です。
minneが販売・展示を定めている食品
なんとminne、種類は限定されていますが食べ物の販売も可能になりました。
食品の販売のみ通常の出店とは異なり、特定商取引法に基づく表記の登録や身分証の提示・食品販売申請などが必要になりますので、ご注意ください。
本名や住所の公開はなし
上記で商品の販売は特定商取引法に基づく表記が必要と書いていますが、通常のハンドメイド作品の販売については、本名、住所、電話番号などの個人情報をインターネット上に公開せずに作品を販売できる点がミンネの大きなメリットです。
ただし、商品を発送する際には荷物の発送元情報が必要です。
お届け先の住所も販売者がお預かりすることとなりますので、個人情報の取扱いに関しては厳重に注意しましょう。
minneの出店費用・販売手数料
ミンネは会員登録・作品登録は無料です。
月額使用料などもありません。
商品が売れた際に初めて販売手数料が発生します。
販売手数料は売れた作品の販売額(送料、オプション料も含む)の10.56%(税込)が天引きされます。
売上金は、毎月月末締めの翌月末払いでまとめて振り込まれますが、一度の振り込みに手数料が220円掛かります。
この販売手数料は、決済手数料も含まれています。
自サイトなどでクレジットカードやその他決済を小口で契約した場合には5%前後の決済手数料や月額費が掛かる場合もあるので、個人で販売を行うにはミンネの販売手数料は安価だと思います。
それでも販売手数料の1割は引かれてしまうので、出品時の販売価格は慎重に決めましょう。
目安としては、商品作成のコスト÷0.3〜0.4+送料で金額を出してみましょう。
この計算方法で算出された金額であっても、制作時間が長く掛かるものなどは、それも考慮して値付けしてください。
作品登録時に同ジャンルの相場価格も表示されますが、あくまでも参考程度に。
自分の作品も合わせてコストに見合わない低価格を付けてしまうと、販売を続けて行く事が困難になります。
メルカリ
いまやフリマサイト、フリマアプリと言えばメルカリですね。
不要な物や、中古品を販売されているイメージが強いメルカリですが、ハンドメイドの作品も多数出品されています。
在庫数の設定は行えず1点ずつの販売となり、複数の商品を一度に購入する同梱買いが出来ないのがデメリットです。
しかし、ひとつひとつ出来上がりが違う手作り作品であれば、メルカリでそれぞれの写真を撮って販売するのも購入者としてはわかりやすいですね。
在庫設定については、メルカリShopsを利用することで利用可能となります。
なによりメルカリは新規登録の商品があっという間に購入される事がしばしばあります。
とにかく売れるスピードは他のサイトの比ではないので、ぜひ利用してみてください。
メルカリで販売できるもの
メルカリでは、衣類や靴、コスメ・書籍など、さまざまなカテゴリーの商品の出品が可能です。
危険物や偽物の出品は、禁止されているため、出品前にガイドを確認してください。
本名や住所の公開はなし。発送も匿名で出来ます。
上記のミンネ同様、本名、住所、電話番号などの個人情報をインターネット上に公開せずに作品を販売することが出来ます。
さらに匿名配送のメルカリ便を利用すれば、出品者・購入者ともに個人情報を開示せずに配送ができます。
メルカリの出店費用・販売手数料
メルカリは会員登録・作品登録は無料です。
月会費も一切かかりません。
商品が売れた際に初めて販売手数料が発生します。
販売手数料は売れた作品の販売額の10%が天引きされます。
メルカリ便などの配送サービスを利用すると、発送の際に発生した送料も売り上げから天引きされます。
コンビニ・ATM・キャリア決済は手数料100円が掛かります。
メルカリの販売額は、着払い以外は送料を含んだ総額提示です。
うっかり商品代金分のみを価格設定して販売してしまうと、送料で赤字になる場合もありますので注意が必要です。
メルカリShops
メルカリShopsとは、メルカリ内にネットショップを開設できるサービスです。
通常のメルカリとは別に、ショップにうれしい在庫機能などをお使いいただけます。
まだ始まったばかりのサービスで、一部のサービスは提供予定となっておりますが、メルカリで中古品ではなく自分の作品を売ってファンやリピーターを獲得したい方にはおすすめのサービスです。
メルカリとメルカリShopsの違い
まとめて出品・在庫管理ができる
通常のメルカリでは1商品につき1つの在庫という出品方法なので、その商品が売れてしまうと引き続き同じページで同一の商品を販売する事ができませんが、Shopsだと在庫数の設定が可能なので売れても引き続き販売ができヒット商品を生みやすいです。
在庫数以外にも、出品画面で色やサイズなどの設定が簡単にできます。
アカウントを使い分けできる
個人アカウントはそのままで、Shops用のアカウントが作成できます。
たとえば個人の不用品を販売しているアカウントは残したままで、ハンドメイドや自分の作品を販売するShopsアカウントを使い分ける事ができます。
値下げ交渉なしで売れる
フリーマーケットは値下げ交渉でどれだけお得にお買い物ができるか、というのが楽しみの一つなのですが、不用品ではなく自分の作品の販売となると値下げはお断りされる方が大半だと思います。
Shopsはフリマではなくショップですので、提示価格で購入されるのが前提です。
注意が必要なのは特定商取引法に基づく表記
メルカリShopsはフリマサービスとは異なり、他のECサイトと同様に特定商取引法に基づく表記は販売者自身の情報の提示が必要です。
つまり、法人や事業所を持って開業届されている個人事業主以外の個人利用の方は、本名や所在地、電話番号の開示が必要となります。
実店舗やオフィスを持つほど売り上げになるかどうかわからない方には、事業所を用意するのはなかなかのリスクです。
最近では、そういった問題を解決する方法としてバーチャルオフィスというサービスがあります。
日本を拠点に活動するアーティストや作家を支援する和文化推進協会が提供するバーチャルオフィスは、月額500円から利用可能です。
郵便物の転送や廃棄、電話での問い合わせの応対などもあり、本格的にネットショップを開設したい作家さんには心強いサービスです。
coconala(ココナラ)
「得意を売りたいココナラ♪」のCMでおなじみのココナラ。
WEBサイト制作やロゴや似顔絵などの制作のイメージが強いココナラですが、オリジナルグッズ販売のカテゴリも用意されています。
ココナラは、既製品の販売よりもオーダーメイド商品の販売に向いています。
例えばハンドメイド品であれば、幼稚園・保育園・小学校の入園・入学や進学時に必要なシューズバッグや体操着袋などの縫製品や、名入れが必要な商品、カスタムオーダーできるアクセサリーや発表会用の衣装など、購入者の要望を聞いて作成する販売方法がおすすめです。
マーケットやネットショップよりもお客様とのやりとりの時間や手間が必要となります。
料金設定もしっかりと考えなければなりませんが、納期についても無理のないスケジュールを組み、依頼者にもどれくらいの期間で出来上がるのか明確に提示しましょう。
特に注文が重なると、予想しているよりも時間が掛かってしまう場合があるので、繁忙期の納期設定は特に余裕をもって表示し、お客様へ迷惑が掛からないように心がける事が大切です。
ココナラの登録費用・販売手数料
ココナラへの登録は無料です。
サービスを出品、有料ブログを投稿するのにも初期費用や月会費等はかかりません。
販売時の手数料がかかる対象は、購入者より支払われたサービス価格、有料オプション、おひねりです。
取引完了時に、各決済別お支払額に販売時の手数料22%をかけた額を差し引いて、報酬として支払われます。
この手数料の内訳は販売時の手数料20%に消費税10%が加わり税込手数料22%です。
手数料22%は他のサイトよりも高額ですが、先にも書いたようにココナラはオーダーメイド品の販売に向いています。
オーダーメイド品は既製品より高額であっても、他では買えない商品なので依頼者の予算に見合えば取引は成立します。
逆に安売りして低品質のサービスを提供するよりも、あなたにしか作れない良い作品を提供することを心がけましょう。
本名や住所の公開はなし
ココナラでは依頼者に本名や住所、電話番号が開示されません。
依頼者に公開される情報は個人か法人、表示用の名前、プロフィール画像、性別です。
ただし、商品を発送する際には荷物の発送元情報が必要です。
お届け先の住所も販売者がお預かりすることとなりますので、個人情報の取扱いに関しては厳重に注意しましょう。
Marchel (マルシェル)
マルシェルは2020年3月にサービスを開始した新しいマーケットです。
検索・ポータルサイトとして有名なgooが運営しています。
マルシェルの特徴は、gooブログと連携したマーケットサービスです。
ブログで作品のストーリーや特徴などを細かく紹介しながら販売できるのが、他のマーケットとの大きな違いです。
マルシェルで販売できるもの
オリジナル商品
ハンドメイド・創作品・工芸品・観賞用植物品・ドライフラワー・農作物品・食品・飲料の出品が可能です。
食品を販売される方は、「マルシェル 食品の販売について」の出品条件を満たす必要があります。
新古品・古本
マルシェルではハンドメイド作品以外にも、本、小物、衣類など日用品などの中古品販売も可能です。
マルシェルの料金プランは無料と有料があります
マルシェルは無料で出品できるプランと、有料プランで販売手数料が割安になるプランがあります。
無料プランの販売手数料は5.5%、有料プランの料金は月額524円(税込み)で販売手数料は3.85%です。
売上金の受取時にかかる手数料はどちらも330円(税込み)です。
最初は無料プランからのスタートがおすすめですが、コンスタントに売り上げが立つようになってきたら有料プランに変更して手数料を安くおさえる事ができます。
有料プランはgoo blogの有料機能や集客支援を優先的に受けることも出来ます。
コストは安いけど集客は?
上記の販売手数料を見ても他のマーケットよりも格安なので導入しやすいですよね。
ただ、マルシェル自体が新しいサービスということもあって、知名度でいえばミンネやメルカリにはまだまだです。
既に固定客や販売実績のある作家さんには大いにメリットがあるマーケットです。
これからファンを増やしていきたい方がマルシェルで展開されるのであれば、SNSなど外部のサービスを利用して自分で集客を行う必要がありそうです。
本名や住所の公開はなし
マルシェルはブログや商品ページに個人情報の開示はありませんが、匿名配送には対応していないので商品を発送する際には荷物の発送元情報が必要です。
お届け先の住所も販売者がお預かりすることとなりますので、個人情報の取扱いに関しては厳重に注意しましょう。
ブログライター体験募集 ハンドメイドチャンネル
販売マーケットではないのですが、ハンドメイドの経験を生かしたブログライターのお仕事を、上記でも少し紹介した和文化推進協会が運営するハンドメイドチャネルが募集しています。
登録から採用までの流れは以下の通りです。
- ブログライター体験
- ライターテスト&審査
- ライターデビュー
体験参加者には、体験をサポートする担当者1名と、ライティングを支援する担当者1名が2名体制でそれぞれマンツーマンでサポートされるので、初心者・未経験者さんも気兼ねなく参加できます。
その後、体験プログラムの最後に行われるテストに合格し、プロライター認定を受けると下記の様なステップに進む事ができます。
- 和文化推進協会のブログライターとして、WEBメディアのお仕事を受ける事ができます。
- ライター専用のタレントページを公開する事でき、ライター実績として公開が可能になります。
- プロライター採用決定でお祝い金10万円が進呈されます。
ハンドメイド作家との兼業や、他のお仕事の副業としてもおすすめです。
ハンドメイドチャンネルでの記事も、とても役立つ情報がたくさん掲載されています。
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