10月のハロウィンイベントが終わると、日本では一気にクリスマスムードになりますね。
アメリカでは、クリスマス前のビッグイベントに、Thanksgiving Day (サンクスギビングデー 感謝祭)があります。
サンクスギビングデーとは?
感謝祭という名前と季節柄、収穫や豊作に感謝する日かと思いがちですが、実はアメリカの原住民 ネイティブアメリカンに感謝をする日です。
サンクスギビングの始まりはマサチューセッツ州のプリマス。
1620年、イギリスの植民地であったプリマスに、アメリカ大陸を開拓すべくイギリスの人々が渡ってきました。
この年の冬は大変厳しく、新しい土地にも慣れていないイギリスの人々は食料確保に苦労をしていました。
しかし、近隣に住んでいたネイティブアメリカンからトウモロコシなど新大陸に適した作物の栽培知識を教わり、なんとか年を越し、翌年の11月には豊作となりました。
イギリス人の入植者たちはネイティブアメリカンを招待して、神の恵みに感謝して共にご馳走をいただいたことがサンクスギビングの始まりであるとされています。
サンクスギビングデーはいつ?
サンクスギビングデーは毎年11月の第4木曜日です。
2021年は11月25日ですね。
この日はアメリカの祝日なので、職場や学校はもちろん、政府機関や銀行までおやすみになります。
サンクスギビングデーで何をするの?
現代のサンクスギビングデーは家族や友人で集まり、大きな七面鳥を丸ごと焼いたロースト・ターキーをメインディッシュに季節のごちそうを囲んで、みんなで賑やかに食事を楽しみます。
ターキーの中は角切りにしたパンと野菜などを詰め物にしたスタッフィングが入っていて、切り分けたターキーにはグレービーソースやクランベリーソースを添えていただきます。
他にも、マッシュポテトやヤム芋の甘露煮やコーンブレッド(トウモロコシのパン)、デザートにはパンプキンパイやアップルパイなど、たくさんのごちそうが並びます。
サンクスギビングデーの翌日はブラックフライデー
感謝祭の翌日の金曜日はブラックフライデーと呼ばれています。
最近では日本でも耳にするようになりましたね。
アメリカの多くの州は感謝祭の翌日の金曜日も祝日扱いとして、4連休の感謝祭休日(Day After Thanksgiving)としています。
家族や親族みんなで集まった翌日、みんなで街に出かけてクリスマスプレゼントを選びに行きます。
この需要が高まり、金曜日の大売り出し境に小売店の年間通算収支が黒字に転換するといわれていることから「ブラック・フライデー」と呼ばれる様になりました。
この日にブラックフライデーセールを行うお店もたくさんありますね。
そして週明けの月曜日にインターネットの通信販売でプレセントを購入する人が多いことから、感謝祭休み明けの月曜日は「サイバー・マンデー」と呼ばれています。
クリスマス1ヶ月前のサンクスギビング
日本ではあまりなじみがなく、祝日ではないので離れ離れになっている家族との交流は難しい時期ですが、この機会にローストターキーに挑戦してみたり、季節のご馳走を囲んでクリスマスの計画などをおしゃべりしながら、ホームパーティを楽しんでみてはいかがでしょうか?
クリスマスの飾り付けもぜひ楽しんで。